2006-01-14 Sat 23:36
なにしろ軟派な自分は読むものもとことん軟派。 しかも、もっぱら大正から昭和の戦前までにかけての作物が大好物。 この時代は、人生をかけて徹底的に軟派を貫いた文学者がたくさんいて面白いんですよ。 永井荷風、泉鏡花、近松秋江、長田幹彦、吉井勇、邦枝完二、江戸川亂歩・・・ こういうところで、鴎外だの漱石だの藤村だのの名前が決してあがってこないのがU次郎。。。 戦後最大の文学者だと思っている三島由紀夫にしても、エロスの巨星としての三島由紀夫なのであって、つまりは大江健三郎が言うところの“性的人間”としての三島。 “政治的人間”としての三島なんて、ありゃ一種のコスプレだろー、くらいにしか思っていなかったりします。 それが証拠に、三島からはいって、澁澤龍彦にサドにバタイユ・・・な~んて暗黒の系譜にのめりこんだりしちゃってね。 話をもどすと、上にあげた長田幹彦なんて、今じゃもう古書店でしかお目にかかれない作家ですけど、この人の“祇園もの”なんか、ホント、美味なんですよ~ 何がいいって、まず、本のルックスが絶品。 竹久夢二や小村雪岱、中澤弘光らの多色木版画による初版本は、それ自体が超一級の芸術品! だって、外箱から表紙までが木版画なんですよ、おねーさま! こんな贅沢な時代があったんですねえ。 それでもって、書いてある内容が、祇園や先斗町の芸妓さん、舞妓さんとの色事ばかり・・・ 当時、“遊蕩文學撲滅論争”なんてのが巻き起こって、その槍玉の筆頭にあがったのが、この長田幹彦。 筋金入りの遊び人ですね。 ちょっとヘビーな遊蕩文學では近松秋江。 この人の場合、それはもう“遊び”なんかじゃなくて、命をかけた“情痴”の世界。 女に狂うとはこういうことなのか、という代表選手です。 誰がどう見たってダメになった恋なのに、この人はとことんまで追いかけます。 全人生をなげうって、女を追いかけます。そして、それを小説に書きます。 まぎれもない、今で言うストーカーでしょう。 「黒髪」三部作。時代を超えたストーカー小説・・・ 名作です。 たまーに、岩波文庫の増刷フェアに出てくるので、お見かけの際はぜひ。 あと、古本屋の店頭の100円均一コーナーに落ちてることもよくあります。 即買いですよ! おねーさま。 生涯、独身を貫き、文化勲章をもらった際に“これからは堅いものを書きます”なんて言ってのけた荷風大先生は、やっぱり遊び人の大先達でしょう。 私の中では、 ・好きな作家:泉鏡花 ・尊敬する作家:永井荷風 という位置づけです。 この人には「四疊半襖の下張」という傑作ポルノもあって、長らくアングラでしか流通していませんでしたが、今は雑誌「ユリイカ」で全文が読めますね。 U次郎の初版本コレクションにご興味のある方はこちらまでどうぞ~ |
2006-01-11 Wed 01:48
大急ぎで更新っ! 次はちゃんと書くからね・・・ |
2006-01-04 Wed 23:57
遅くなりましたが、明けましておめでとー! 毎日更新とまではいきませんが、 今年もどうぞよろしくです~ “色”をテーマに書くつもりで始めたんですが、 気がつくと、どうもエッチ方面ばかりになっちゃってますね・・・ なんだか、エログみたい(・・・って、ちがうんだっけ?) なにしろ、エッチなご要望が多くて、 こちらも嫌いなわけじゃないので、ついつい・・・ というのが言い訳なんですけど、 ここを読んでいらっしゃるみなさま。 やっぱり、映画とか小説より、 エッチ方面をこのブログに期待していらっしゃる? 吉田兼好さん・・・ ゴメンナサイです・・・ とはいえ、これからもエッチにかぎらず、 U次郎のハートにぢんぢんくるものを書いていくつもりですので、 よろしくお付き合いくださいね! PS おヒゲが伸びっぱなしです・・・ 一時、坊主頭にしてた頃に伸ばしてたんですが、 エロ長髪(!)[命名:stella by starlightさま] になってからは久しぶりです。 これって、女の子によって好みが分かれるみたいですね。 うなじにキスする時とか、クンニの時にキモチイイって人もいれば、 見苦しくて好きくない!って人もいますよね。 ところで、こんなふうにヒゲを伸ばしてると、 女の子のエッチなおつゆがからまったりして、 一日中、口のまわりからスケベな匂いが漂ってたりするんですよ・・・ |
| U次郎の好色日記 |
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