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 Since 2006.10.16
色好まざらん男はいとさうざうしく、玉のさかずきの底なき心地ぞすべき/『徒然草』吉田兼好
れす・ぽ~る

2007-04-16 Mon 03:26
ぽかぽか
いんや~
もう、かれこれ10年以上ぶりなんですけど、
バンドを組むことになりました。

と言っても、まっ、一種のイベント向け即席バンドなので、
ヤワ~いもんなんですけどね。

ところが、ハタと困ったのが、肝心のギターがないこと・・・

というのも、その昔。

金につまったあげくに、わが愛しの愛器を元のバンド仲間に叩き売ってしまったんです・・・
もう、そういう世界の住人であることにあきらめはつけてたんですけど、
やっぱり胸が痛んだのを覚えています。


そんなこんなで、今日(昨日?)、行ってきました♪
御茶ノ水。

昔はよく通ったな~
この街。

唇にピアス刺した兄ちゃんが、
店頭で楽器を値切ってる光景を見てホノボノしちゃいました。


で、ゲットしたのがこの娘↓
なんちゃってレス・ポール

すっかりイイ大人になってしまった自分としては、
金にモノを言わせて、その昔、夢にまで見た
ギブソンの本物レス・ポールをオトナ買いすることもできたんですけど、
昔っから、そういうオヤジが大ッ嫌いなので、
ごくありふれたEpiphoneのレス・ポールモデル。
(ギブソン子会社のEpiphoneだけは、レス・ポールを正式に名乗れるんですよね)

かつても、この娘にそっくりなレス・ポールを毎日抱いてました。
フェルナンデスのレス・ポールモデル。
上の写真より、もうちっと明るい色目で、
ピックガードがクリーム色の、いわゆる“タバコ・サンバースト”。
あの娘は今頃どうしてるのかな~?

レス・ポールって、クラシックな外見のわりに
すんごく野太い音で鳴いてくれるんですよ。
パンクとかハードロックでも、ぜんぜんOK。


ひっさびさにギターを弾いてみて、
おのれの指がからっきし動かないことに愕然としながらも、
ぢんぢん痛む指先に心地よい興奮を覚えている深夜のU次郎でした。

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懐メロフリークの系譜

2007-04-10 Tue 03:27
おそって…♪
元ロック小僧の懐メロフリーク・・・な自分ですが、
懐メロと言ったって、なにもニッポンのそれに限ったわけじゃありません。
シャンソン、カンツォーネ系のヨーロピアン懐メロも大好きだったりします。


とっても素敵な映画に出会っちゃったんですよね。
フランソワ・オゾン監督の『ふたりの5つの分かれ路 Cinq fois deux』
フランス映画なんだけど、これがもう、全編ベタベタに甘ったるいイタリアン懐メロのオンパレード。

とある男と女の離婚手続きのシーンに始まり、
どこまでも美しくて甘い二人の出会いのシーンで終わるという
時間軸反転の構成も、ハヤリといえばそうなんだけど、
この作品にとっちゃ、もうこれ以外に考えられないくらい秀逸。

苦いシーンに始まり、それがどんどん甘いシーンにさかのぼっていくんだけど、
終わりを知っているわれわれ観客にとっては、どこまでさかのぼったって、
そのシーンが甘ければ甘いほど、かえって苦い。

しかも、その甘いシーンにチクリチクリと差し挟まれる、
将来の暗示のような苦いエピソード・・・

そこにかぶさるベタ甘カンツォーネ!

いや、もうね。
1幕目の終わりに流れるボビー・ソロの『ほほにかかる涙』の時点で
背筋に鳥肌が立つくらい、この映画が好きだと確信しましたもん。

唯一のアメリカン懐メロ、
プラターズの『煙が目にしみる』が流れるシーンも良かったなぁ~。

主役の女優さん。
同じくオゾン監督の『ぼくを葬る』の後段で目撃したときから着目してたんですよね。
表情がじつに素晴らしい。
太陽みたいに朗らかな顔立ちなのに、どこかにほんのり愁いがあってね。


ベタ甘・超甘党カンツォーネといえば、
ニッポンでも最近じゃ竹内まりやがカバーアルバムで何曲か歌ってましたね。

さらに、ぐぐっとさかのぼれば、
ニッポンにも和製シャンソン、和製カンツォーネが
一大ムーブメントだった時代があったはずで、
伊東ゆかり、岸洋子、ザ・ピーナッツ、弘田三枝子あたりなんかは、
わがカラオケの十八番(おはこ)♪


なんで自分はこういうのが好きなんだろ?
生まれる前の歌だったりするのに・・・?
なーんて、つらつら思い返してみると、
小学生時代、初めて“洋楽”というものに触れた頃に出会った
『ジェット・ストリーム』という深夜のFM放送がきっかけだったような気がします。

ご存知です?

今は亡き城達也氏の、渋くて、甘くて、異国情緒あふれるトーク。
ロックとはまたぜんぜん違う、生まれて初めて耳にする
バター臭くって、甘ったるいポール・モーリア系のメロディー。

ようするに、海外のベタ甘ムードメロディーから入って、
増位山、殿様キングなんかにたどり着いたオカシな奴のようです・・・
自分は。


ちなみに、懐メロがめっちゃくちゃ効果的に使ってある大好きな映画をいくつか。

・デヴィッド・リンチ監督『ブルー・ベルベット』
・デヴィッド・クローネンバーグ監督『戦慄の絆』
⇒2つとも変態映画。ベタ甘のオールディーズが、いっそう変態度を上げてる・・・

・北野武監督『みんな~やってるか!』
⇒懐メロをギャグに使ってるんだと思いますが、色んな意味で最高です。
 恥を恐れず、TAKESHI映画のベスト3に挙げます!

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ギムレットにはまだ早すぎる

2007-04-02 Mon 03:30
やらしぃ…

↑なんか、すんごいスケベなgifアニメーションを見つけちった・・・♪
ジラシ好きなもんで、オリジナルのgifよりもさらに60%ほど
ス~リスリのスピードを落としたU次郎バージョンですけど☆


××××××××××


・・・な~んてな話のあとに恐縮ですが、
こないだ本屋に行ってビックリしました。

村上春樹訳 R・チャンドラー『ロング・グッドバイ』

う~~~~ん、ついに、そういう時代が来ましたか。

われわれ、というか、この極東ニッポンの読書人が
レイモンド・チャンドラーに触れるとすれば、
原書に直接トライする人をのぞけば、この50年間、常に“清水俊二訳”。

海外の文芸作品の場合、
そのオリジナルがいかに優れた作品であったとしても、
翻訳書になったとたん、その“生死”は完全に翻訳者の腕にゆだねられます。
生かすも殺すも、まさに翻訳者の言語感覚次第。
そして、不幸なことに、殺されてしまう例があまりにも多い・・・
いや、殺されるどころか、そもそも日本語の文章として成り立ってすらいない
奇天烈な翻訳書の多いこと多いこと!
とくに、大学のセンセイがたが訳しているもの・・・
あなたは自分が書いているこの日本語の意味がわかるの??
みたいなね。

ま、大学のセンセイがたが皆さんそうだと言うわけじゃありませんが・・・
敬愛してやまない生田耕作氏みたいな名人もいますしね。


その点、チャンドラーは珍しく幸運だったんじゃないでしょうか。
清水俊二氏の訳はところどころ古めかしい表現があるものの、
初訳以来もう何十年もたっていることを考えれば、それはやむをえないことだし、
そんなことより何より、冒頭から末尾まで、きちんと、あるスタイルで貫徹された、
しかも当然のことながら、達意の(意味の伝わる)日本語でした。
ディープなチャンドラーファンの方々に言わせれば色々あるんでしょうが、
“翻訳”という、どこまで行っても決してオリジナルとはイコールにならない
文章表現の中では、じつにえがたい成果だったんじゃないでしょうか。


そこに、今回の新訳。

時代にマッチしなくなりつつある表現の刷新。
さらには、清水訳の重大な欠点の補完。
そして、なんと言っても、素晴らしい人選!

チャンドラー×村上春樹。

書いている内容こそ全然違いますが、
“文体”ということで言うと、村上春樹はチャンドラーの直系です(たぶん・・・)。
これ以上のカップリングは、今の日本では考えられないでしょう。
清水俊二に村上春樹。
つくづく、この国におけるチャンドラーは恵まれていますね。


蛇足ですが、現代日本文学の真の“文体”革命者は村上春樹と町田康くらいだと思っています。
最近の町田康はちとヤバそうですが・・・

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