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 Since 2006.10.16
色好まざらん男はいとさうざうしく、玉のさかずきの底なき心地ぞすべき/『徒然草』吉田兼好
ギムレットにはまだ早すぎる

2007-04-02 Mon 03:30
やらしぃ…

↑なんか、すんごいスケベなgifアニメーションを見つけちった・・・♪
ジラシ好きなもんで、オリジナルのgifよりもさらに60%ほど
ス~リスリのスピードを落としたU次郎バージョンですけど☆


××××××××××


・・・な~んてな話のあとに恐縮ですが、
こないだ本屋に行ってビックリしました。

村上春樹訳 R・チャンドラー『ロング・グッドバイ』

う~~~~ん、ついに、そういう時代が来ましたか。

われわれ、というか、この極東ニッポンの読書人が
レイモンド・チャンドラーに触れるとすれば、
原書に直接トライする人をのぞけば、この50年間、常に“清水俊二訳”。

海外の文芸作品の場合、
そのオリジナルがいかに優れた作品であったとしても、
翻訳書になったとたん、その“生死”は完全に翻訳者の腕にゆだねられます。
生かすも殺すも、まさに翻訳者の言語感覚次第。
そして、不幸なことに、殺されてしまう例があまりにも多い・・・
いや、殺されるどころか、そもそも日本語の文章として成り立ってすらいない
奇天烈な翻訳書の多いこと多いこと!
とくに、大学のセンセイがたが訳しているもの・・・
あなたは自分が書いているこの日本語の意味がわかるの??
みたいなね。

ま、大学のセンセイがたが皆さんそうだと言うわけじゃありませんが・・・
敬愛してやまない生田耕作氏みたいな名人もいますしね。


その点、チャンドラーは珍しく幸運だったんじゃないでしょうか。
清水俊二氏の訳はところどころ古めかしい表現があるものの、
初訳以来もう何十年もたっていることを考えれば、それはやむをえないことだし、
そんなことより何より、冒頭から末尾まで、きちんと、あるスタイルで貫徹された、
しかも当然のことながら、達意の(意味の伝わる)日本語でした。
ディープなチャンドラーファンの方々に言わせれば色々あるんでしょうが、
“翻訳”という、どこまで行っても決してオリジナルとはイコールにならない
文章表現の中では、じつにえがたい成果だったんじゃないでしょうか。


そこに、今回の新訳。

時代にマッチしなくなりつつある表現の刷新。
さらには、清水訳の重大な欠点の補完。
そして、なんと言っても、素晴らしい人選!

チャンドラー×村上春樹。

書いている内容こそ全然違いますが、
“文体”ということで言うと、村上春樹はチャンドラーの直系です(たぶん・・・)。
これ以上のカップリングは、今の日本では考えられないでしょう。
清水俊二に村上春樹。
つくづく、この国におけるチャンドラーは恵まれていますね。


蛇足ですが、現代日本文学の真の“文体”革命者は村上春樹と町田康くらいだと思っています。
最近の町田康はちとヤバそうですが・・・

別窓 | 男のヌードはお好き? | コメント:5 | トラックバック:0 | top↑

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この記事のコメント
『ロング・グッドバイ』ですか~。今読んでる本が終わったら読んでみようかな。
何か読みたいと思っても、どういう風に選べばいいのかわからなくていつも困っちゃうんですよね。今読んでるものもオススメしてもらったものです。たくさん読んでるうちに自分の好きなものがみえてくるのかな?
またU次郎さまオススメ教えて下さいね、参考にしてみます!
2007-04-02 Mon 19:52 | URL | カラ #-[ 内容変更] | top↑
私の20前後の頃は出れば全て買う様な、春樹フリークでした。
捨てられず、一緒に嫁入りしてきました。
今も、本棚には。
”キャッチャー・イン・ザ・ライ”は求めましたが、
チャンドラーの訳は未だ…。
では、私も!
2007-04-02 Mon 21:52 | URL | るり #-[ 内容変更] | top↑
こんばんにゃん。

町田康すき(^^)
怖くてイタくてかっこいいけど若干ついていけない感の
妙なヤバさがねぇ~~。
フとした時にイッちゃってる「眼」を見ると
「よかった・・・身近にいなくて・・・」と思う。
歌ってるのを初めて生で見たときは、ちょっと退いた(笑)

石井聰互監督の『爆裂都市』にもでてましたよね。

この人、生まれて今までもこれからもずっとパンクなんだと思う。
作品はすべて、音楽は音楽でなく、小説は小説でなく、芝居は芝居でなく。
しかも、爆裂するんじゃなくてモノクロ。
爆裂しててもモノクロ。白と黒を通してから色が見える。
なんかね、
そういう『私には相容れない個性』が逆に気になるんです(^^)

2007-04-03 Tue 01:46 | URL | 紫乃 #mQop/nM.[ 内容変更] | top↑
U次郎×マゼンダ。

究極のエロカップル♪な~んてのはいかが…?

自分でも解らないオリジナルの心。

U次郎さんに翻訳してもらいたいわ~♪
2007-04-03 Tue 10:22 | URL | マゼンダ #TV5nUiRU[ 内容変更] | top↑
●カラさま

>たくさん読んでるうちに自分の好きなものがみえてくるのかな?

そうそう。
美味いもの食ってるうちに、だんだん舌が肥えてくるみたいにね。

で、
そこから先が二通りに別れる気がします。
趣味の幅が広くなっていく人と、逆に狭く尖っていく人と。

自分はどちらかというと後者かなぁ~。

でも、その狭ーいピンポイントがたくさん増えてくるから、
好みの“体積”全体としては増えてるんだけど。


●るりさま

いいですね♪
自分は『1973年のピンボール』がとくに好きです。

いよいよ文豪の風格をかもし出しつつある村上春樹が
このところ翻訳のシゴトに注力しているのがすごく嬉しいです。

翻訳って、ともすると陽のあたらない陰の役どころになりがちですが、
海外の作品紹介という意味では、いちばん大切なシゴトですからね。

まだ翻訳も出ていない海外の最先端の書物を
シタリ顔で批評している学者先生たちって、
何の意味があるんだろう? という気がしてならないですもん・・・


●紫乃たま

町田康、お好き!?

>爆裂しててもモノクロ。白と黒を通してから色が見える。

うーん。
紫乃さんらしい言い回し。

なんとなーくですけど、わかるような気も・・・

この人のバックボーンには、常に“古典”がありますもんね。
とくに言語感覚。
パンクな言葉なのに、まぎれもない正統派の日本語。


ただし、音については・・・

Liveは見たことないんですけど、
CDを聞くかぎりじゃ、さすがにイタタタタ・・・(泣)
おまえら、将来のこと考え直したほうがええんちゃうん?
・・・なーんて、生意気に思ってしまった元バンド小僧です。。


●マゼンダさま

すけべ・・・♪

どんなことしちゃうのぉぉぉぉ~~!?
2007-04-04 Wed 01:34 | URL | U次郎 #dZ2c3wmQ[ 内容変更] | top↑
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